お越しくださりありがとうございます。
幸せ家族空間コンサルタントの藤井ふみ子です。
突然ですが、みなさん「整理整頓」って聞いたことありますよね?
私も小学生の時、学校で何回も聞きました。
四字熟語みたいになっていますが、「整理」と「整頓」って、全然違う作業です。この似ている二つの言葉ですが、意味をご存知でしょうか?
今は小学校の家庭科で整理整頓を教えてくれているので、今の子どもたちは知っているかもしれませんが、私は『先生が「整理整頓」をきっちり説明してくれた!』という記憶はありません。
私の想像になりますが、小学校で言われてる整理整頓の意味は
「お片づけ=物を元の場所に戻しましょう」+「キレイにしましょう」
…かな?と思います。
少なくとも私は上記のようなイメージを持っていました。
でも、
学校にある物って、基本的に全て「学校で使うもの・必要なもの」です。
学校に、サイズアウトした体操服とか1年前の工作とか、普通は置きっぱなしじゃないですよね。
個人で所有している学用品も学校が指定したものがほとんど。黒板消しとか掃除用具などは絶対に学校で必要だから学校にあるわけで…学校って、不必要なものがあまりない=必要なものが集まっている場所です。
「整理」とは要る・要らないを分けることを言います。
学校にあるモノのなかの何に対して「整理」を使っているかはわかりませんが、学校には要るモノしか集まっていないので、本来なら整理=(いる・いらないを分ける)をする必要はないのです。
しかも「学校のモノ」は児童や学生に「いる・いらない」を判断する権利はありません。(勝手にフラスコとか黒板消し捨てたら怒られるよ~)
学校で言われる「整理整頓」→「お片づけしようね、キレイにしようね」、という意味でしょうか?
仮にそうだとしたら、この「キレイにしましょう」は、ゴミをゴミ箱へっていう意味も含まれていますが、ゴミをゴミ箱に入れるのは「掃除」です。「綺麗にしようね!」という意味で「整理整頓」という言葉をつかっている先生は今でも多いと思います。
ちなみに、「整頓」の意味はこんな感じ。↓
Before
After
違い、わかりますか?鉛筆の向きです。
色鉛筆が入っている場所(枠)は同じ。見た目だけが違います。
本を揃えるとか、タオルをピシっと畳むとか、そういう「ピシっと見えている」風にするのが「整頓」です。乱れをなくして見た目を綺麗にしているんですね。
「整頓」は「乱れを解消する」ことです。
子どもにお片づけを教える時は、言葉の意味というのはとても大切です。
- 「お片づけって?」
- 「整理整頓って?」
- 「お片づけと整理収納って何が違うの?」
意味が曖昧なまま、子どもに「お片づけ」を教えることはできません。
いま、お片づけできない大人がいること。そしてその大人が育てている子どもたちがお片づけできないこと。学校で言われている「整理整頓」が、みんながお片づけに苦手意識をもち、混乱している原因だと思います。
だって誰も意味を正しくしらなくて、適当に使っているんだもの!(笑)しょうがない!
でも大丈夫です。
意味を知って、お部屋がキレイになる手順を知って、それをクリアしていけば「お片づけが苦手」という状態から抜け出せます。
また、子どもに何かを伝える時も意味を明確にして使い分けた方が、子どもも理解できるようになります。理解できるということは、動けるということに繋がります。
みなさんが「お家がかたづいてな~~い!」と思うとき、何が原因でしょうか?
- ゴミが落ちているなら「掃除」が必要です。
- ものが元の場所にもどってないなら「片づけ」が必要です。
- ゴミもないしお片づけもできている。でも、すっきりしない。
そんな場合は見た目を綺麗にする「整頓」が必要かもしれません。
どれが足りてないから「片づいていない」ように見えるのか、いちどお部屋を見渡してみてくださいね(^^)