モノ選び

片づけたいなら「本は本棚」の考えは捨てる!

質問です。「本」はどのように収納するのがベストでしょうか?

すぐに「本棚」という答えが出た方、そして、「本棚」という答え以外を思いつかなかった方は、ここままだと片づけられない人になってしまうかもしれません。

この記事では、棚の使い方と、あなたの暮らしに合った整理収納をするために必要な考え方をお伝えします。

こんにちは!

子どもの生きる力と
家族の助け合いを育む
モノとココロのお片づけ専門家

藤井ふみ子です。

ある方から、
興味深いお話を聞きました。

今日あなたにシェアしたいのは、
「お片づけ相談」という場で
お聞きしたものだったのですが、
それはこんな内容です。



「本は本棚に入れなきゃダメ」


この言葉、あなたは
どう思いますか?


今回、この話をしてくださったのは
いま「幸せ家族空間プログラム」を
受講してくださっている方です。


Aさんとしましょう。


Aさんはお片づけを学ぶことに
熱心な方で、昔、
あるお片づけのプロのお家で
開かれていた連続セミナーに
参加したことがあると
教えてくれました。



そのセミナーのなかで、
レシピ本の収納について
先生に質問したそうです。



その時に、その先生から
返ってきたのが先ほどのフレーズ。


「本は本棚に入れなきゃダメ」



このように先生から
言われたそうなんですね。



ここまで読まれて、
あなたはどう思いますか?



私の感想を正直に言います。



正直に、、、



「ありえねーーー!」


って思いました。



Aさんから質問を受けたのは
クローズされた場だったので、
もう私も関西弁丸出しの素で
突っ込みましたけど、、

思い返してみても、、、微妙。



なぜなら、
Aさんは「レシピ本」の
収納について質問したからです。



そして、お家の間取りや
家族のライフスタイルなどの
様々な事情で、Aさんのお家の
本棚は寝室の1つだけ。


そういった背景が
あるにもかかわらず、
「本は本棚に」という
回答だからです。


もしかしたら、
「え?本って本棚がいいよね?」
と思う方がいるかもしれません。


ですが、重要なことは
「本質」です。



「整理収納」の意味は
実にシンプルです。


「使っているモノ」を
「使いやすく配置する」


これなんです。


だから、
「使っているモノ」は
人の価値観で違っていて
当たり前だし、

「使いやすさ」なんて
主観的なものなので、
同じ家で暮らす家族でも
全く感覚が違うことだってあります。


「レシピ本」は
どのタイミングで、
どの場所で使うか?


タイミングは料理する時。


場所はキッチンです。


キッチンと寝室は
離れていて移動距離が長い。


ドアの開け閉めも
階段もあります。


「使いやすさ」が
失われてしまうと感じませんか?


いかがでしょうか。


お片づけには
「定位置を覚えておく」という
ことも重要なので、
覚えやすさ重視で本棚という
場合もあるでしょう。



でも、キッチンに近い
リビングやダイニングの棚に
定位置を決める方が
まだ現実的と言えます。


「紙」というカテゴリで考えて、
書類の近くに定位置を
決めることもできます。


しかもこの話、
まだ続きがあります。


疑問に思ったAさんが
詳しく事情を話しても、
「本棚」と言われたそうなんですね。

Aさんが、
「遠いです」と言っても
「本棚」と。


結局、Aさんは疑問を残しながら、
他の参加者もいる場だったので
それ以上の質問をやめたそうです。



なぜその片づけの先生が
「本棚」と言ったのか
私にはわかりません・・・

で、今回、

「本は本棚が当たり前だよ」

とか、

「こんなお片づけの先生もいるんだって!」

というようなことを
シェアしたいのではありません。


あ、いや・・・

ごめんなさい、

この気持ち、あるわ!


同じ「お片づけ」を
生業とする身として、
「ないわーーー」って思います。



整理収納理論の視点でも
支援者としての視点でも
突っ込みどころ満載です。


今回、Aさんの体験談で
「いろんな人がいるんだ!」と
私も驚きました。



この私の個人的な意見が
どのようにあなたの役に立つか
わかりませんが、

相手が「プロ」と名乗っていて
自分が生徒側であっても、

「ん?」と思った時には
闇雲に信じることはせずに、
気をつけた方がいいと思います。



ここからは、あなたのお片づけの
ヒントにしていただきたいので、
「私がAさんの質問に答えるとしたら」を
お伝えしようと思います。


結論から言うと、
本はどこに収納してもいいんです。


「本棚じゃないとダメ」なんてこと
全くありません。



むしろその「じゃないとダメ」の
思考がダメダメです。




そもそも「本棚」って
「棚」やねん。


収納方法は構造上、
3種類にわけることができますが、
「本棚」はそのうちのひとつの
「棚」でしかない。


3種類っていうのは

① 箱・カゴ・引き出し
② 棚
③ 吊り下げ

のことです。



「本棚」は
なぜ「本棚」なのか?


それは、

「本を収納するのに
適している棚だから」

です。


本は重いですよね。

それなりの耐荷重が必要です。


そして、
棚板と棚板の間の空間が
本を置くのに良いサイズで、

本を痛めないように
置くところが平滑で、

本が棚から落ちないように
側面に板があることが多い。


これが「本棚」です。


本の収納に適しているだけですから、
何かをディスプレイしたり、
他のものを収納することも
ありますよね。


カラーボックスも棚ですが、
カラーボックス の名前で
本が収納してあるやんね(笑)


固定概念に
縛られる必要はありません。



むしろ縛られない方が
片づけやすい環境が作れると
言っても過言ではないです。



レシピ本を
食器棚に収納しても
全く問題なし!



問題がないどころか
むしろオススメです。


本棚も食器棚も「棚」です。


しかも、さらに言えば、
「本は立てて収納」という
イメージがありますが
それは絶対的ルールではない。


横置き(=平積み)できる隙間があるなら
横置きしたってOKです。


レシピ本をみてお料理する人が、
「使いやすい」と納得していて
暮らしやすいなら、それが正解。


だって「整理収納」は
「使っているモノ」を
「使いやすく配置する」
ことだから。



あなたは、お片づけで
「どれが正解だろう?」と
考えて動けなくなってしまったり、
「これはこうあるべき」という考えに
縛られていませんか?


もし、そうだとしたら。


正解は「外にはない」と
思ってください。


ネットや雑誌の情報は、
役に立つ場面もありますし
事前に口コミを調べておくことで
失敗を防げたりしますが、
参考程度にしかなりません。



Aさんは、自分で
一番良いところを見つけて
収納されているそうですよ(^^)


あなたもぜひ!


あなたの「感覚」を大事に、
お片づけをしてくださいね。



それでは!

またお会いしましょう。

ここまでお読みくださり
ありがとうございました♪

自分と家族のために
お片づけを頑張る
あなたを応援しています。

藤井ふみ子

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