何回言っても片づけてくれない子どもに、「片づけないと捨てるよ!」というような脅迫的な言葉をかけたことはありませんか?
効果は抜群ですが、きっと使いたいと思っている人はいないはず。今日は子どもへの関わり方をお伝えします。
こんにちは!
子どもの生きる力と
家族の助け合いを育む
モノとココロのお片づけ専門家
藤井ふみ子です。
昨日は肌を刺すような
寒さの大阪だったのですが、
勇気を出して外出しまして。
クリスマスケーキの
支払いをしてきました!
当日支払いでも
OKのお店だったのですが、
予約した時の電話で
スタッフさんが
「当日レジが混む可能性がございます」
と教えてくれました。
コロナのこともあるので
さっと受け取って帰りたい。
そして何よりも
クリスマス当日は忙しいので
「レジ待ちに何分?」というような
不確定なことがあるなら、
事前に取り除いておきたい。
そんな理由で、
昨日の午前の仕事が
なくなったこともあり
お店に行ってみました。
私は「ひきこもり」と
表現してもいいくらい家にいるので、
(今年は何のイルミネーションも見てない〜)
あまりクリスマスという
実感はないのですが、
いよいよですね〜〜。
クリスマス!
響きを聞くだけで
少しウキウキします。
そして、
クリスマスといえば
プレゼント!
というイメージがあります。
自分へのプレゼント、
パートナーへのプレゼント、
子どもへのプレゼント。
贈り物というのは
もらう側の喜びはもちろん、
贈る側の喜びもありますよね。
「この人の喜ぶ顔が見たい」
「プレゼントを贈りたい」
と思える相手が、
自分のそばにいるというのは
幸せなことかもしれません。
ですが、、、
そんな素敵な「プレゼント」
なんですけれど。
子どもが片づけてくれない時に
ついマイナスなことを言ってしまう!
というメッセージをいただきました。
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子どもが何回言っても
片づけない時、
怒ってはいけないと思っても
ついマイナスなことを
言ってしまいます。
「片づけないと捨てるよ!」
「片づけないないとサンタさん
プレゼントくれないよ!」
「ちゃんと片付けて!
家に返してあげないと、
いなくなっちゃうよ!」
このままでは子どもが
片づけを嫌いになりそうだと
思っています。
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メッセージをくださり
ありがとうございました。
ご相談者さんの、
子育てへの熱心さと
お子さんのためにどうにか
自分の言動を変えていきたい、
という責任感が伝わってきます。
お子さんに「お片づけ力」をつけてもらって、
そして将来的にしっかり自立した人に
なって欲しいとおもうからこそ、
「自分が子どもの代わりに片づける」
という楽で速い道を選ばずに、
「言えば伝わる」とお子さんを信じて
「何回も」言うということを
選ばれたんだと思います。
最終的には脅迫的な言葉に
なってしまってはいますが、
諦めずにチャレンジしていることや、
こうして相談すると言うことで
解決への行動をとられていることは
素晴らしいと思います(^^)
私ができる範囲で、
お答えしていきたいと思うのですが、
まず初めに、
やはりこう言った言葉は
人を強く動かします。
「○○しないと●●になる」
この●●という「結果」の方の
ダメージが大きければ大きいほど、
それを避けようとして人は動きます。
これは、大人も子どもも同じです。
「片づけないと離婚だー!」とか
言われたら、のらりくらり
片づけなかった人も片づけますから。
ですが、この
「マイナスの結果」を相手に伝える
脅迫的な言葉には落とし穴があって、
相手が「大変なことが起こる!」と
認識しなければ、行動につながりません。
「捨てるよ〜」と言っていても
実際は親は何も捨てない。
そんなことが繰り返されれば、
どうなるか、、、
これはもう想像ができますよね。
「あ、嘘なんだな」「口だけだな」
と子どもが理解した瞬間から
片づけなくなります。
脅迫というコミュニケーションは
持続性や発展性がないんですね。
ですから、できれば「脅迫」という
最後のカードを出す前に、
プラスの結果を伝えてみてください。
「片づけたら、○○になる」
脅迫は結果がマイナスでしたが、
片づけたらその逆、つまり
「プラスのことが起こる」と
言い換えることができます。
「片づけたらサンタさんが
素敵なプレゼントをくれるよ」
「お家に返してあげたら
救急車さんもゆっくり休めるよ」
「明日もいっぱい遊べるね」
「お部屋がきれいになるから
気持ちがいいね」
「帰ってきたパパが
驚くかもしれないね」
「お片づけできたら
ママ嬉しいな」
きっとこのご相談者さんも
このような言葉をたくさん
かけた末の
「片づけしなさーい!」
の脅迫モードに
なるのだと思いますが・・・。
「プラスの結果」を求める時より
「マイナスの結果」を避ける時の方が
人は動くので、このパワーの差を
ひっくり返すことは難しいのですが、
ここでよく考えていきたい
ポイントがあります。
それは、
その「プラスの結果」が
子どもにとって本当に
響いているのか?
ということ。
ママやパパが喜ぶことが
嬉しい子もいれば、
それにはあまり価値を感じずに、
「お兄ちゃんになった自分!」という
自己評価に喜びを感じる子もいます。
大切なおもちゃを大切に扱うことが
遊びの一環にできることもあるでしょう。
あなたたが
「これって嬉しいよね!プラスだよね!」
と思っていることが、子どもの価値観と
ずれている可能性があります。
だから、子どもがより
「わ〜いいかも!」と感じる
言葉や表現を模索する必要が
あるんですね。
もしあなたが、
今使ってしまっている
「脅迫」を少しでも減らして、
お子さんと笑顔で過ごしたいと
思われているのでしたら、
できるだけ多くの方向から
「プラスの結果」を
探してみてください。
これ、
子どもが片づけてくれない
その瞬間に思いつこうと思っても
まず思いつきませんので、
リラックスした時に
考えたり、紙に書き出したり、
実際に口に出してみるのが
オススメです(^^)
消しゴムを忘れていつも
誰かに借りているのであれば、
「片づけないと
また消しゴム忘れるよ!」
ではなく、
「片づけて消しゴム持っていけたら
○○ちゃんが忘れてる時に
貸してあげられるよ!」
とか、いかがでしょうか。
(我が子が小学生ではないので
ちょっと違っていたらごめんなさい)
そして、もし脅迫的な
言葉を使ってしまっても。
お子さんが動いた後に、
必ず「片づけられたね!」という
ことを伝えてください。
もともと子どもは
片づけを必要と思っていません。
本来ならず〜っと
遊んでいたいくらいなのに、
大人側の要望を聞き入れて
動いてくれたのですから、
必ずフィードバックすることを
意識してください。
子どもが動いて、
モノが移動して、
部屋が変わった瞬間が
「片づけたらこんなにいいことがある」
ということを子どもが体感したり、
片づけのメリットを理解できる
最大のチャンスです。
脅迫的なことを言ってしまっても、
挽回できますので、褒め言葉も
たくさん用意しておくと
いいと思います(^^)
私はクリスマスケーキの事前入金を
無事に済ませることができたので、
24日は受け取るだけでOKです。
「備あれば憂いなし」といいいます。
モノだけでなく言葉の準備も
効果がありますよ〜!
いま、こうしてメルマガで
あなたに伝えしている私も、
脅迫的な言葉を子どもに
かけてしまうことはあります。
子どもって何回言っても
片づけてくれないですよね。
「耳聞こえてないんじゃ?」と
思う時もあったり・・・。
我が家の子ども達も、
「片づけて」はスルーするのに
「今日のおやつはアイス」みたいな
言葉はどれだけ小さい声でも
キャッチしていたりします(笑)
「自己主張は良いって言うけど、
自己主張とわがままの境目って
何なんだーーー!」
と叫びたい瞬間も!
でも1回目の「片づけてね〜」で
片づけてくれる日もありますから、
やはり子どもには子どもなりの
ペースがあるのだと思っています。
12月のこの時期は子どもも
「モノの入れ替わりがある」という
ことを意識していますので、
クリスマスというイベントと
サンタクロースをいい感じに
活かしていけたらいいですね。
私たちは子どもに、
どんな言葉のプレゼントを
用意できるでしょうか。
それでは、今日も
頑張っていきましょう!
最後にお知らせさせていただきます。
12月23日(水)
14:00〜15:30、
「時間管理セミナー」をします。
時間管理に苦手意識のある方や
片づけの時間を確保する方法が
知りたい方は、ぜひスケジュールを
あけておいてくださいね♩
藤井ふみこ